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【重要】脳卒中の急性期とは?急性期の治療法とリハビリ治療の重要性

こんにちは!名古屋市緑区にある脳神経リハビリセンター名古屋の大野です!

「急性期」

それは、脳卒中を発症した患者様にとって、とても重要なものです。

この記事では、脳卒中の急性期とはなんなのか、

また、急性期の治療の重要性や、再発を防止する方法などを

詳しく解説いたします。

この記事を読めば、急性期に必要なことや、脳卒中への理解が深まるでしょう。

脳卒中とは?

脳卒中とは?

脳卒中の定義と主なタイプ

脳卒中は脳の血管に障害がおこることで生じる病気の総称です。

この章では、脳卒中の基本的な定義と主なタイプについて詳しく解説します。

まず、脳卒中の定義ですが、脳の血管が急に詰まったり、破れたりして生じる病気を指します。

主なタイプとしては以下の3つが挙げられます。

①脳梗塞

脳の血管が詰まることで、その部分の脳細胞に酸素や栄養が行き渡らなることで脳に障害を生じる状態。

②脳出血

脳の血管が破れて血液が脳組織内に流れ出す状態。

③くも膜下出血

脳の外側、くも膜と脳の間に出血が生じる状態。

これらのタイプは、発症の原因や症状、治療法が異なるため、

正確に識別することが治療の成功に繋がります。

脳卒中の主な症状

脳卒中の症状は、発症した部位やその大きさによって異なります。

この章では、脳卒中の主な症状とその識別方法について詳しく解説します。

以下は、脳卒中の典型的な症状です。

・片方の手足や顔の麻痺、しびれ

・言葉の理解や発声の困難

・視野の欠損や二重視

・突然の激しい頭痛

これらの症状が現れた場合、脳卒中の可能性が高いと考えられます。

特に、これらの症状が突然現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

早期発見・早期治療が、後の回復に大きく影響します。

ご家族や周囲の方々も、これらの症状に気づいた場合は、迅速な対応が求められます。

脳卒中の急性期

脳卒中の急性期

急性期とは?

「急性期」という言葉を耳にしたことはありますか?

脳卒中が発症した直後の状態を指します。

この時期は、脳の細胞が最もダメージを受けやすい時期です。

では、具体的にどのような状態なのでしょうか。

急性期の期間と特徴

脳卒中の「急性期」は、発症から治療が終了するまでのことを指します。

この短い時間内に以下のような特徴的な変化が起こります。

脳の細胞の損傷

血流が途絶えることで、脳の細胞は急速に損傷を受けます。

症状の変動

この期間中、患者様の症状は急激に変わることがあります。

治療のゴールドタイム

この期間中の治療は、後の回復に大きく影響します。

早ければ早いほど、より良い結果が期待できます。

急性期の治療

急性期の治療は、脳の損傷を最小限に抑えることが目的です。

具体的には以下のような治療が行われます。

薬物療法:血栓を溶かす薬や、脳の細胞を守る薬が使用されます。

手術:脳出血の場合、出血部位を取り除く手術などが行われることがあります。

薬物療法と手術

この急性期の治療が、患者様の将来の生活の質や回復に大きく影響します

そのため、速やかな対応が非常に重要となります。

脳卒中の前兆:一過性脳虚血発作(TIA)とは?

TIAは、脳卒中の前兆として知られる状態です。

具体的には以下のような特徴があります。

・短時間の症状:数分から24時間以内に症状が消失します。

・脳の酸欠:脳の一部が一時的に酸欠状態となります。

・脳卒中のリスク:TIAを経験した患者様は、後に脳卒中を発症するリスクが高まります。

TIAの症状が現れた場合、それは脳卒中の警告信号とも言えます。

そのため、速やかに医療機関を受診し、適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが大切です。

治療法についてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクをご確認ください。

【脳卒中は薬と○○で治す時代【再発防止と予防法】】

脳卒中の原因と予防

脳卒中の原因と予防

生活習慣と脳卒中

「脳卒中」と「生活習慣」、一見関係ないように思えるこの二つですが、実は深い関連があります。

この章では、どのような生活習慣が脳卒中のリスクを高めるのか、

そしてその予防方法について詳しく解説します。

脳卒中の主な原因として、以下の生活習慣が挙げられます。

喫煙:タバコに含まれる有害物質が血管を狭め、血流を悪化させます。

過度なアルコール摂取:高血圧の原因となり、脳卒中のリスクを高めます。

不規則な食生活:高脂肪、高塩分の食事は、高血圧や動脈硬化を引き起こします。

運動不足:適度な運動は血流を良くし、脳卒中の予防に役立ちます。

生活習慣

これらの生活習慣を改善することで、脳卒中のリスクを大きく減少させることができます。

再発予防のポイント

一度脳卒中を経験した患者様は、再発のリスクが高まります。

しかし、適切な予防策を講じることで、そのリスクを低減することが可能です。

以下に、再発予防のための主なポイントをまとめました。

定期的な健康診断

脳卒中のリスク因子を早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。

薬の適切な管理

医師の指示に従い、必要な薬を正しく服用しましょう。

ストレスの管理

適度なリラクゼーションや休息を取ることで、心身の健康を保ちます。

健康的な食生活の継続

バランスの良い食事を心掛け、過度な塩分や脂肪の摂取を避けることが大切です。

再発予防のためのこれらのポイントを日常生活に取り入れることで、健康な生活を送る第一歩となります。

もっと詳しく知りたい方はこちらのリンクをご覧ください。

【脳卒中の予防とは】

脳卒中の緊急対応

脳卒中の緊急対応

脳卒中を疑ったときの行動指針

突然の体の不調や変化。それは脳卒中のサインかもしれません。

この章では、脳卒中を疑ったときの正しい行動指針について詳しく解説します。

脳卒中の初期症状としてよく見られるのは以下のようなものです。

・片側の手足の麻痺や力の低下

・言葉のにもつかない、話すことができない

・顔の一部が垂れる

・急なめまいや立ちくらみ

これらの症状が現れた場合、以下の行動をとることが推奨されます。

速やかに救急車を呼ぶ

自分で病院に向かうのではなく、必ず救急車を利用してください。

安静にする

無理に動かすと症状が悪化する可能性があります。

詳しい症状を伝える

救急隊員や医師に、症状の始まった時間や具体的な状態を正確に伝えることが重要です。

早期治療の重要性

「時間は脳を救う」とよく言われるように、脳卒中の治療において時間は非常に重要です。

この章では、その理由と早期治療の重要性について詳しく解説します。

脳卒中が発症すると、脳細胞は障害を受けます。

そのため、以下の点が非常に重要となります。

早期発見

症状が出たらすぐに医療機関へ。早ければ早いほど、回復の可能性が高まります。

早期治療

脳卒中の治療は、発症後4.5時間以内がゴールドタイムとされています。

この時間内に治療を受けることで、後遺症のリスクを大きく減少させることができます。

脳卒中の治療には、時間との戦いが求められます。

症状を感じたら、迷わず速やかに行動しましょう。

リハビリテーションと生活

リハビリテーションと生活

回復期リハビリの目的

脳卒中の後、患者様の日常生活への復帰をサポートするためのリハビリが不可欠です。

この章では、回復期リハビリの目的とその重要性について詳しく解説します。

回復期リハビリの主な目的は以下の通りです。

身体機能の回復

手足の動きや言葉の能力など、日常生活に必要な機能を取り戻すこと。

生活の質の向上

自立した生活を送るためのサポートを行い、生活の質を向上させること。

再発予防

再度脳卒中を起こさないための指導やトレーニングを行うこと。

リハビリ

当センターの改善事例

当センターでリハビリを受け、多くの患者様が症状の改善を見せています。

その実際の事例をご紹介します。
脳出血を発症後半年で当施設に来られた男性です。

出血量も多く重度麻痺を呈しておりました。

当初は体幹・股関節周りの弱さから左右の非対称性が強く

歩行速度もゆっくりでしたが、現在は速度・姿勢も改善し、

屋外歩行まで挑戦できておられます。

【【発症後8ヶ月】40歳代・男性・脳出血の改善事例】

日常生活への復帰

脳卒中の後のリハビリは、ただ身体機能を回復させるだけでなく、

患者様が再び社会に戻り、充実した日常生活を送るためのサポートも行います。

以下の点を重視しています。

・生活の自立

 日常の動作や生活習慣を再学習し、自立した生活を目指すこと。

・社会参加

 地域社会や職場への復帰をサポートし、社会参加を促進すること。

・心のケア

 心理的なサポートも行い、患者様やご家族のメンタルケアを大切にしています。

脳卒中からの回復は容易ではありませんが、適切なリハビリとサポートで、

多くの患者様が日常生活へと復帰しています。

まとめ

まとめ

脳卒中の「急性期」は、発症直後の重要な時期を指します。

この記事では、急性期の特徴や治療の重要性、

さらには前兆としての一過性脳虚血発作(TIA)について詳しく解説しました。

急性期は脳卒中の回復において非常に重要なフェーズであり、適切な対応が求められます。

私たちは患者様の回復を最優先に考え、最善のリハビリテーションを提供しています。

この記事を通じて、脳卒中の急性期における知識や対応策を深め、

患者様やご家族が安心して治療に臨めるようサポートできればと思います。

急性期の適切な対応が、回復への第一歩です。

この記事が、その一助となることを願っています。

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この記事を書いた人
大野 真之介

大野 真之介

理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)

2016年に理学療法士免許を取得。同年より愛知県内の大学病院で勤務し、回復期・急性期・外来のリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)の専任理学療法士としても勤務。
これまで主に脳血管疾患・脊髄損傷・神経難病の方のリハビリに携わる。2020年に日本理学療法士協会の認定資格である認定理学療法士(脳卒中)を取得。2022年11月から脳神経リハビリセンター名古屋に勤務。
私は常に「一緒に進めるリハビリ」を心がけています。療法士がリハビリをするのではなく、お客様にも“動き方”や“変化”を知ってもらいながら、運動を通して目標達成を目指しています。目標に向けて一緒に挑戦していきましょう。全力でサポートします。