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【改善事例あり!】脳卒中のリハビリはいつから?急性期が大切な理由

みなさんこんにちは、脳神経リハビリセンター名古屋の大野です!

リハビリっていつから始めたらいいの

答えは「可能な限り早期から」です!

今回は、なぜ急性期のリハビリが大切なのか、

具体的なリハビリ方法や当センターでの改善事例などを

わかりやすく解説いたします。

この記事を読むことで、正しい知識を持ち、

より効果的なリハビリを行う事ができるでしょう。

脳卒中とは?

脳卒中とは?

この章では、脳卒中の基本的な定義、それがもたらす影響、

そして後遺症について詳しく解説します。

脳卒中は突然の発症で多くの人の生活を変えてしまう疾患です。

その原因や影響を知ることで、適切な対応や予防が可能となります。

脳卒中の種類

脳卒中は、脳の血管に異常が生じることで

特定の領域への血流が減少し、脳の機能が損なわれる疾患の総称です。

主に以下の2つの種類に分けられます。

虚血性脳卒中:脳の血管が詰まることで発症するもの
出血性脳卒中:脳の血管が破れて血液が漏れ出すことで発症するもの

脳卒中がもたらす影響

脳卒中が発症すると、様々な身体的・精神的な影響が生じます。

最も顕著なのは、発症した脳の部位に応じた身体の一部の麻痺などです。

また、言語障害や視覚障害なども引き起こされることがあります。

ご家族や周囲のサポートが必要となるケースも少なくありません。

脳卒中の後遺症

脳卒中の後、患者様が経験する後遺症は多岐にわたります。

以下はその一部です。

運動機能の障害
 歩行困難や手の動きの制限など

言語障害
 話す、理解する能力の低下

視覚障害
 視野欠損や二重視など

認知機能の障害
 記憶や判断力の低下

これらの後遺症はリハビリにより改善する可能性がありますが、

完全な回復は難しい場合もあります。

そのため、早期の対応と継続的なリハビリが非常に重要です。

適切な対応や予防を行うためにも、しっかりと知識を身に付けましょう。

脳梗塞の麻痺について、こちらのリンクでさらに詳しく解説しております。

【脳梗塞と麻痺について】

急性期リハビリの重要性

急性期リハビリの重要性

この章では、脳卒中の急性期にリハビリを開始する理由と、

その目的・効果について詳しく解説します。

脳卒中の発症直後は、脳の回復能力が最も高まる時期であり、

この期間を最大限に活用することが、後の生活の質を大きく左右します。

なぜ急性期からリハビリを始めるのか

脳卒中の発症直後、特に最初の数週間は「神経の可逆的変化」という

脳の回復能力が最も生じやすい時期です。

この期間にリハビリを行うことで、以下のような効果が期待できます。

神経回路の再構築

脳は損傷部位の周辺や他の部位で新しい神経回路を形成し、機能を取り戻そうとします。

筋肉の萎縮予防

早期の動作訓練により、使用されない筋肉の萎縮を防ぎます。

合併症の予防

長時間の臥床による肺炎や血栓のリスクを低減します。

急性期リハビリの効果

急性期リハビリの主要な目的は、

患者様の身体機能や生活動作の回復を最速で促進することです。

具体的な効果としては以下の点が挙げられます。

身体機能に関して

早期からのリハビリにより、歩行や手の動きなどの基本的な動作が早期に改善する可能性が高くなります。

認知機能のサポート

記憶や判断力の低下を防ぐための訓練を行い、日常生活への適応をサポートします。

心理的サポート

リハビリを通じて患者様の自信を回復させ、抑うつの予防や社会復帰を促進します。

急性期リハビリは、患者様の将来の生活の質を

大きく向上させるための重要なステップです。

専門家と連携し、継続的なリハビリを行うことで、

最良の結果を得ることができます。

脳卒中の急性期リハビリの重要性を理解できたでしょうか。

適切なリハビリの取り組みを行うための参考となれば幸いです。

リハビリの具体的な内容

リハビリの具体的な内容

この章では、脳卒中の急性期におけるリハビリの具体的な内容に焦点を当て、

ベッド上での基本的な動作練習と関節可動域の維持・強化について詳しく解説します。

急性期のリハビリは、患者様の回復を大きく左右する重要なステップです。

ベッド上での基本的な動作練習

脳卒中の急性期において、多くの患者様はベッド上での活動が中心となります。

この時期のリハビリは、以下のような基本的な動作練習から始めます。

体位変換: 仰臥位から側臥位、側臥位から座位への移行など

筋力増強練習: 筋力を維持・向上させるための至適負荷での運動

これらの練習は、筋肉の萎縮を防ぎ、関節の可動域を維持するために非常に重要です。

関節可動域練習

脳卒中の影響で動かなくなった部位は、

関節が固まりやすくなります。

そのため、以下のようなリハビリが必要となります。

・パッシブでの関節可動域練習:セラピストが患者様の関節を動かして、可動域の維持を促す。

              筋肉や腱を伸ばし、関節の可動域を広げる。

・アクティブでの関節可動域練習:患者様自身が意識的に関節を動かす練習

これらのリハビリは、関節の動きをスムーズにし、

日常生活動作の回復をサポートします。

脳卒中の急性期におけるリハビリの具体的な内容とその重要性を理解し、

適切なリハビリの取り組みを行いましょう。

麻痺のある側とない側のバランスの取り方

麻痺のある側とない側のバランスの取り方

この章では、

脳卒中による麻痺が生じた際、麻痺のない側の能力をどのように活用するか

そして両側をバランスよく鍛えることの重要性について詳しく解説します。

脳卒中のリハビリでは、麻痺のある側だけでなく、

麻痺が生じていない側も機能低下を生じている場合があります。

そのため、両側を適切にバランスよく活用することが非常に重要です。

麻痺が生じている側の能力を最大限引き出し活用する方法

脳卒中による麻痺は、身体の一部分の動きを制限することが多いですが、

その代償として麻痺のない側は過剰にちからが入ってしまい、

麻痺のある側の動きをより制限してしまう場合があります。

以下の方法で、麻痺のある側の能力を最大限に活用し両側をバランスよく鍛えることができます。

電気療法: 電気を使用し麻痺のある側のちからを入れる練習をする
ミラーセラピー: 麻痺のない側の動きを鏡で映し、脳に正常な動きの情報を送る。
ロボットリハビリ: ロボットを使用して麻痺のある側の動きをサポートし脳や筋肉の活性化を図る。

バランスよく鍛えることの重要性

麻痺のない側の能力を過度に頼ると、筋力や関節の偏りが生じるリスクがあります。

そのため、以下の点を意識して、両側をバランスよく鍛えることが重要です。

均等な筋力の維持

一方の筋肉が過度に発達することを防ぐ。

関節の健康

両側の関節可動域を広げ関節の可動域を維持する。

日常生活の動作

生活の中で、麻痺のある側も意識的に使用することで、機能の回復を促進する。

麻痺のある側とない側のバランスの取り方の重要性を理解し、

適切なリハビリの取り組みを行うための参考としてください。

脳卒中リハビリの継続的な取り組み

脳卒中リハビリの継続的な取り組み

この章では、脳卒中リハビリの継続的な取り組みの重要性と、

日常生活でのリハビリのポイントについて詳しく解説します。

継続的なリハビリは、患者様の生活の質を向上させるための鍵となります。

継続することの意義と効果

脳卒中リハビリを継続することの意義は非常に大きいです。

以下に、その主な理由と効果を挙げます。

機能回復の促進

定期的なリハビリは、身体機能の回復をより速やかに進めることができます。

再発予防

継続的なリハビリは、脳卒中の再発リスクを低減させる効果があります。

生活の質の向上

日常生活の動作がスムーズになることで、患者様の生活の質が向上します。

日常生活でのリハビリのポイント

日常生活の中でのリハビリは、

専門的な施設でのリハビリとは異なるアプローチが求められます。

以下に、そのポイントをいくつか挙げます。

日常動作の中での取り組み

例えば、歩行時に意識的に麻痺側を使う、階段の昇降時にバランスを取るなど。

継続性を意識

短時間でも毎日続けることで、効果的なリハビリが期待できます。

ご家族との協力

ご家族と一緒にリハビリの取り組みをすることで、モチベーションの維持やサポートが得られます。

脳卒中リハビリの継続的な取り組みは、患者様の回復と生活の質の向上に不可欠です。

日常生活の中でのリハビリのポイントを活かし、より良い生活を目指してください。

当センターの改善事例

当センターでリハビリを受け、改善した患者様は多くいらっしゃいます。

その改善事例を少しご紹介いたします。

脳出血により右片麻痺を呈された80代の女性です。

屋外歩行獲得を目標に、週3回のデイサービスと併用して当施設を利用されました。

入院中からリハビリ施設を探され、退院後直ぐに体験に来て頂きました。

約3ヵ月リハビリを行い、目標であった屋外歩行が可能になり、

自宅内も装具を外して歩けるようになり、リハビリをご卒業されました。

退院後早期からリハビリを開始したことも改善に繋がったと考えます。

詳細をこちらのリンクにまとめておりますので、ぜひご覧ください。

【【発症後8ヵ月】80代女性・脳出血・右片麻痺の改善事例②】

まとめ

まとめ

脳卒中とは、その影響や後遺症が生活に与える大きな変化をもたらす疾患です。

しかし、適切なリハビリの取り組みを継続することで、

その影響を最小限に抑え、より良い生活を取り戻すことが可能です。

特に、急性期からのリハビリはその効果が絶大で、

日常生活の中でのリハビリのポイントを活かすことで、

日々の生活がより豊かになります。

ご家族との協力も大切に、一緒に取り組むことでモチベーションも維持できます。

この記事を通して、脳卒中リハビリの大切さや

取り組み方のヒントを得られたことでしょう。

あなたやご家族の健康と幸せのために、今日から取り組みを始めてみませんか?

本記事でもお悩みを解決できない場合は、ぜひ弊社までご相談ください

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この記事を書いた人
大野 真之介

大野 真之介

理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)

2016年に理学療法士免許を取得。同年より愛知県内の大学病院で勤務し、回復期・急性期・外来のリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)の専任理学療法士としても勤務。
これまで主に脳血管疾患・脊髄損傷・神経難病の方のリハビリに携わる。2020年に日本理学療法士協会の認定資格である認定理学療法士(脳卒中)を取得。2022年11月から脳神経リハビリセンター名古屋に勤務。
私は常に「一緒に進めるリハビリ」を心がけています。療法士がリハビリをするのではなく、お客様にも“動き方”や“変化”を知ってもらいながら、運動を通して目標達成を目指しています。目標に向けて一緒に挑戦していきましょう。全力でサポートします。