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吉祥寺

【改善事例あり!】脳卒中の適切な病院選びと治療・リハビリ方法解説

こんにちは!東京都武蔵野市にある脳神経リハビリセンター吉祥寺で作業療法士をしている百瀬です。作業療法士のキャリアは16年になります。

「脳卒中を発症した時、どんな病院が良いんだろう?」

脳卒中は、その多くが突然発症する疾患です。

発症したらすぐに救急車を呼ぶなど迅速な対応が求められますが、

実際病院ではどのような治療が行われるのか、リハビリはどのように受けるのか

ご存知ない方も多いと思います。

この記事では、脳卒中の患者様が病院でどのような治療を受けるのか、

リハビリ方法や予防に大切な生活習慣、適切な病院の選び方などを紹介します。

脳卒中の基本情報と症状

脳卒中の基本情報と症状

脳卒中とはそもそもどのような疾患なのか、種類ごとの症状や対処法についてお伝えします。

脳卒中の種類と特徴

この章では、脳卒中の主な種類とそれぞれの特徴についてお話します。

脳卒中は大きく分けて三つの種類に分類され、それぞれに異なる原因があります。

①脳梗塞:血管が詰まり、脳への血流が遮断される状態。

②脳出血:脳内の血管が破裂し、出血が起こる状態。

③くも膜下出血:脳の表面近くの血管が破裂する状態。

これらの種類によって、治療法が異なります。

初期症状と対処法

この章では、脳卒中の初期症状とその対処法について解説します。

初期症状を見逃さないことが、迅速な治療への近道となります。

・呂律が回らない、言葉の理解ができないといった言語障害

・片側の顔や手足の麻痺

・歩行時のふらつき

・突然の強い頭痛

・視覚障害、片目の視力低下

これらの症状が見られた場合は、速やかに救急車を呼ぶことが重要です。

脳卒中は時間との戦いであり、早期治療がその後の回復過程に重要な影響を与えます。

また、定期的な健康診断でリスクを把握し、予防に努めることも大切です。

脳卒中の発症率について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

【脳卒中になるのは〇人に一人!?日本の発症率や注意すべきリスクなど】

病院での緊急治療対応

病院での緊急治療対応

この章では、脳卒中を発症した患者様が病院で受ける治療についてご紹介します。

超急性期脳梗塞の治療

この章では、超急性期脳梗塞の治療法として用いられる

アルテプラーゼ静注療法についてご説明します。

脳梗塞は初期段階での迅速な治療が非常に重要です。

・アルテプラーゼは、血栓を溶解する薬剤です。

・発症後4.5時間以内に投与する必要があります。

・この治療は、脳梗塞による障害を最小限に抑える効果が期待できます。

ただし合併症として出血を引き起こすリスクがあり、専門医の診断が必要です。

脳主幹動脈閉塞の機械的血栓回収療法

この章では、脳主幹動脈閉塞に対する機械的血栓回収療法についてご説明します。

この治療法は、発症から8時間以内の脳梗塞に対して効果的と言われています。

・特殊なカテーテルを使用して血栓を物理的に除去します。

・処置は専門の医療チームによって行われます。

・この治療法は、脳へのダメージを大幅に減少させる可能性があります。

しかし、全ての患者様に適しているわけではなく、個々の状態に応じて専門医が診断します。

脳卒中の急性期における治療をさらに知りたい方はこちらをご覧ください。

【【重要】脳卒中の急性期とは?急性期の治療法とリハビリ治療の重要性】

脳卒中後のリハビリ

脳卒中後のリハビリ

この章では、脳卒中後のリハビリの種類や、自宅でできるリハビリ方法などを紹介します。

リハビリの種類

この章では、脳卒中後のリハビリの種類とその目的についてご説明します。

リハビリは、患者様の回復と日常生活への復帰を支援するために不可欠です。

理学療法

寝返る、起き上がる、座る、立つ、歩くといった基本的な日常生活動作(ADL)の改善を目指します。

作業療法

スプーンを持つ、服を着るといった、より具体的な日常生活動作(ADL)の改善を目指します。

言語療法

言語障害がある場合のコミュニケーション能力の改善。

また嚥下障害がある場合の咀嚼や飲み込みの改善、適切な食事形態の選択を行います。

これらのリハビリは、患者様の状態やニーズに合わせてプログラム内容や負荷量を調整して行います。

自宅でできるリハビリ方法

この章では、ご自宅で行えるリハビリをご紹介します。

ご自宅でのリハビリは、専門職の指導のもと、日常生活に取り入れるようにしてください。

ストレッチ:筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を維持します。

無理に筋肉を伸ばすと逆効果ですので注意してください。

バランス訓練:立位や歩行の安定性を高めます。

特に転倒には注意し、周囲の安全確認やご家族の見守りのもと、行う必要があります。

認知機能課題:記憶力や注意力の改善に効果があります。
これらの内容は、ご家族のサポートを受けながら、安全に行うことが重要です。

また、定期的に理学療法士や作業療法士などと相談して、内容や頻度の調整を行うことが大切です。

脳卒中の改善事例

リハビリを受けて改善した事例をご紹介します。

脳卒中により失調様症状を呈した70代男性

脳卒中による麻痺はほぼありませんでしたが、

体幹のふらつきなど失調様の症状がみられていました。

リハビリで柔軟性を高める訓練やバランス訓練を行い、

ふらつきは軽減し、歩行器歩行自立となりました。

退院前に家屋評価を行い、要所に手すりを設置するなど

環境面の整備を行い、ご自宅に退院されました。

具体的な改善事例についてはこちらをご覧ください。

【【発症後7ヵ月】80代女性・脳出血・右片麻痺の改善事例】

脳卒中予防と生活習慣

脳卒中予防と生活習慣

この章では、脳卒中を予防するために知っておくべきリスクと、

予防に効果的な生活習慣をご紹介します。

正しい知識を身に着けて、健康への第一歩を踏み出しましょう。

予防可能なリスクとは?

この章では、脳卒中を予防するために知っておくべきリスクについて解説します。

これらのリスクを理解し、適切に管理することが、脳卒中の予防につながります。

・高血圧

最も多く見られるリスク要因。

・喫煙

たばこに含まれる成分が血管を狭め、血流を悪化させる原因となります。

・不健康な食生活

高脂肪・高塩分の食事はリスクを高めます。

・運動不足

運動が不足していると肥満になりやすく、糖尿病など肥満関連の病気が増えてきます。

これらのリスクは、生活習慣の見直しによって改善可能です。

健康的な生活習慣の重要性

この章では、脳卒中予防における健康的な生活習慣をご紹介します。

日々の小さな積み重ねが、とても大切です。

バランスの取れた食事

野菜、果物、全粒穀物を多く含む食事。

定期的な運動

ウォーキングやジョギングなど週に150分の有酸素運動がよいとされています。

しかし、ご自身の体調により負荷量を調整する必要があります。有酸素運動をする場合は専門職にご相談ください。

禁煙と節度ある飲酒

喫煙を止め、アルコールは適量に。

ストレス管理

リラクゼーションや十分な睡眠をとりストレスを緩和することが大切です。

これらの生活習慣の改善は、脳卒中だけでなく、その他の健康問題を予防する効果もあります。

日々の生活の中でこれらを意識することが、健康への第一歩です。

病院選びと対応

病院選びと対応

脳卒中発症時の緊急対応と救急搬送

この章では、脳卒中が発症した際の緊急対応と救急搬送の重要性についてお話します。

脳卒中は「時間が脳を救う」と言われるほど、迅速な対応が必要です。

症状の早期発見:言語障害、片麻痺、歩行困難などの兆候に注意。

すぐに救急車を呼ぶ:初期症状が見られたら直ちに119番。

事前に病院を調べる:脳卒中治療専門の病院を知っておくことが重要。

救急搬送時には、患者様の状態を正確に伝えることが、適切な治療に繋がります。

病院選びのポイントと初期治療の流れ

この章では、脳卒中の治療における病院選びのポイントと、

治療の初期段階での流れについて解説します。

適切な病院選びは、治療成果に大きく影響します。

専門の医療チーム:脳卒中治療に特化した医療チームがあるか。

最新の医療設備:先進的な医療機器を備えた病院か。

アクセスの良さ:緊急時にすぐに到着できる場所にあるか。

初期段階では、迅速な診断と治療開始が重要です。

CTスキャンやMRIで脳の状態を確認し、必要に応じて血栓溶解療法などが行われます。

事前に様々な情報を収集しておくと、、緊急時にスムーズに対応できます。

まとめ

まとめ

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

脳卒中に関する基本情報から緊急対応、リハビリ方法、予防策まで、幅広くご紹介しました。

脳卒中は突然起こるため、とても不安になりますが、正しい知識と準備があれば、その不安を軽減することはできると思います。

この記事が、あなたや大切な人の健康を守る一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人
百瀬 義一

百瀬 義一

作業療法士

2007年に作業療法士免許を取得。回復期・生活期・介護施設・在宅と全てのステージでのリハビリを経験。
これまで脳血管疾患・運動器疾患・廃用疾患・難病など、多くの患者様のリハビリテーションに携わる。
2023年12月から脳神経リハビリセンター吉祥寺に勤務。

私は「少しでも利用者様のご希望を達成する事ができるリハビリ」を心がけています。自費領域でのリハビリテーションは病院でのリハビリとは違い、利用者様のご希望がはっきりとしていて、より切実である事が多いと感じています。リハビリ介入により少しでも利用者様のご希望や目標を達成することができるよう、精一杯のリハビリを行なってまいります。